ツアー通算18勝を誇る藤田寛之(47=葛城GC)は今季、14年9月のアジアパシフィック・ダイヤモンド杯以来となる優勝を目指す。ここ2年は勝利こそなかったものの、ベテランらしい状況判断、堅実さは健在だ。

 今年1月、自身のホームページに「私のウェブサイトを、自分でもたまに見返すことがあるのですが、改めて読み返してみると、毎回のように調子が悪いだのなんだのと言っていますね……(笑)今年は明るい話題をたくさん作れるようにがんばりたいと思います(原文まま)」と記した。年齢とともにコンディションを維持することが難しくなっているとこぼすこともあるが、久しぶりの優勝で有言実行といきたいところだ。

 昨年11月25日に藤田のシルエットがラベルに印刷されたワイン(本坊酒造)が400本限定で発売された。カリフォルニアワインの逸品「オーパス・ワン」が好きな藤田らしく重厚な赤で「山梨の畑で自分でブドウも選びました。試飲したら深みがあっておいしかった。(優勝して飲めたら)最高ですね」という。今年は3年ぶりに勝利の美酒に酔いたい。