ツアー未勝利の辻梨恵(23=大和証券)が7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68をマークして比嘉真美子(23)大山志保(40)アン・ソンジュ(30=韓国)とともに通算7アンダー、137で首位に並んだ。

 雨が降りしきる中、期待の若手、辻が7バーディーを奪った。光ったのは不安定なティーショットをカバーする勝負強さ。8番パー4と11番パー3でチップインバーディーを奪い、13番パー4はバンカーぎりぎりのラフからピンまで約2メートルに寄せた。圧巻は14番パー4。残り145ヤードの第2打がピンに直撃。約1メートルのパットを決め、歓声に照れ笑いを浮かべてペコリと頭を下げた。

 難しい場面のショットでもリズムが崩れなかった要因は、前週の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で永久シードを持つ不動と同組で回ったこと。「動じないというか、ラフに入ってもプレーが遅くならないし、考え過ぎない。目の前のボールに向き合っていると感じた」と影響を受けた。実家は神奈川・南足柄市の長福寺。座禅や茶道が得意な「大和なでしこゴルファー」がツアー初勝利を目指す。