男子ツアーの国内メジャー第3戦となる日本オープンは、12日に岐阜関CC東Cで開幕する。国内復帰戦となる石川遼(26=CASIO)は11日、同会場で練習ラウンドをこなし、最終調整した。

 今大会に向け、7日から岐阜入りしてコース確認を続けてきた石川は「普段よりもパーを取ることが大事になる。ゴルフの面白さが詰まっているコース」と明かした上で「優勝は8(アンダー)くらい。もし8だとしたら、自分は10(アンダー)は行きたい。最高のプレーをすれば、それができる可能性はある。見ている人の心を動かす1打を、多く打てるようにしたい」と優勝を意識した。

 入れ替え戦で来季の米ツアー出場権を失い、失意の中で迎える今季国内初戦。挫折を味わった石川は「米で4~5年間、結果を出せなかった。自分なりに分析をして、勝てる気持ちになれなかった。それは気持ちの部分ではなく、技術の問題。(米ツアーで)勝てると思えるレベルになって戻りたい」と心から言った。

 さらに「多くの人にサポートをしてもらっている。自分1人のためではなく、いかにたくさんの人に感動を与えられるか。(ファンから)手紙をいただいたり、声をかけてもらったりした。『必死に頑張っている石川遼がいるから、僕も頑張ることができる』と言ってもらった。こんなに思ってくれる人がいたんだと思うと、それ(恩)を返すのが自分に必要なこと」と力強く話した。