男子ゴルフのダンロップ・フェニックス(16日開幕、宮崎・フェニックスCC)のプロアマ戦が15日、同コースで行われた。

 公式会見に出席したザンダー・ショーフリ(24=米国)は日本と浅からぬ縁のある注目の選手。祖父母は東京・渋谷区に住んでおり、母は日本育ちの台湾人。プロデビュー戦も2年前の日本ツアー、ISPSハンダグローバル杯(山梨)だった。「日本に来るのは6、7回目かな。親しみがあるし、文化、食事も大好き」と人懐っこい笑顔で話す。

 フランス人とドイツ人のハーフである父ステファンさんは、陸上の10種競技で将来を嘱望され、五輪出場を目指すアスリートだった。交通事故で競技者としての道を断念し、現在はコーチとして同行し、息子を支える。身長178センチと米ツアーでは決して大きくはない体だが、幼い頃はサッカーもやっており、父譲りの恵まれた身体能力は折り紙つき。「ドライバーには自信がある。踏み込みで力を入れ、ジャンプして体をひねることを意識している」と話すように、昨季ドライビングディスタンスはツアー16位の306・8ヤードを記録した。

 昨季は最終戦の大舞台、ツアー選手権で優勝を飾るなど2勝を挙げ、新人王にも選出された。ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス(ともに米国)といった米ツアーを席巻する若きスターたちと同じ93年生まれ。トーマスや昨年大会優勝のブルックス・ケプカ(米国)はこの大会に出場後、メジャータイトルを勝ち取っており「この大会に出たのは、そういう理由でもある。その流れに乗って、自分もここでいいプレーをして来年のメジャーでいい結果を出したい」と誓った。