通算イーブンの11位で出た賞金ランキング1位・鈴木愛(23=セールスフォース)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算2アンダー214の13位で最終日を迎える。3日間でもっとも良いスコアを出して調子は右肩上がり。バーディーラッシュで、無条件で賞金女王奪取が決まる単独6位以上を狙う。テレサ・ルー(台湾)が通算13アンダーで首位、賞金ランク3位イ・ミニョン(韓国)が2打差の2位をキープした。

 約2時間の居残り練習後、鈴木はサインを求めるギャラリーに笑顔をみせた。「1年間、思うようにいかないことが多かった。最後ぐらいは良い締めくくりがしたい」。今日26日の最終日に向け、前向きになれる第3日のラウンドだった。

 前半3番でボギーが先行したが、即座に4番でバーディーを奪い返した。9番パー5は、第3打で絶妙なバンカーショットをみせ、ピン手前1メートルに寄せてバーディー。「3日間の中で総合的に一番良かった。かみ合えばスコアは必ず伸びる。明日1日しかないので自分を信じてやりたい」。言葉には自信がのぞいた。

 13年の森田理香子以来4年ぶりの日本人賞金女王を目指す最終日は、通算2アンダーの13位で並ぶ賞金ランク2位キム・ハヌル(韓国)と同組という運命の巡り合わせ。単独6位以上なら無条件、首位と2打差の2位イ・ミニョンが優勝した場合も、鈴木は単独14位相当の賞金(97万円)を稼げば賞金女王が決まる。「自分が良いプレーをすれば賞金女王は取れると思うので、考えないです。(今週は)バーディーが少ないので、明日は3日分のバーディーを取るぐらいの気持ち」。猛チャージで、賞金女王を決める覚悟を口にした。【藤中栄二】