今大会を終えて賞金シードがほぼ確定した。出場義務試合数を満たしていない選手を除く62位までが来季フル参戦できる第1シード、63位から79位までが出場が限定的な第2シードとなる。

 初シードは10人。10月のマイナビABC選手権で初優勝を飾った小鯛竜也(27=フリー、賞金ランク27位)をはじめ、星野陸也(21=フリー、31位)、秋吉翔太(27=ホームテック、43位)、トッド・シノット(25=オーストラリア、53位)、竹安俊也(25=COZY、56位)、出水田大二郎(24=TOSS、66位)、北村晃一(32=ミッションバレーGC、72位)、池村寛世(22=フリー、74位)、日高将史(31=フリー、75位)、デービッド・ブランスドン(44=アクシネット、78位)が名前を連ねた。

 大会前には賞金ランク65位だった竹安はこの日、1イーグル、4バーディー、1ボギーの67をマーク。通算6アンダーで13位となって第1シードに滑り込んだ。18番では20メートルほどの超ロングパットが「入っちゃいました」と笑うイーグル。終盤戦は出場人数が絞られるため、欠場などで出場資格が降りてこないか「1日にサイトを50回くらい開いてしまった」というほど気が気でなかった。

 大きかったのは前週ダンロップ・フェニックス。試合には出られなかったが、会場に足を運ぶと、練習場では東北福祉大の先輩である松山英樹(25)が隣の打席に。「『いい球打つね』と言ってもらった。見られてるだけでメッチャ緊張しましたけど、うれしかった」と振り返る。大会が始まっても、朝から隣接コースで練習ラウンドをした後、松山や全米オープン覇者ブルックス・ケプカ(27=米国)の組について歩き、ロープの外から勉強した。「外から自分が出られなかった試合を見るのは悔しくもあったけど、それも今週にぶつけられた」と話す。

 「まだまだ僕の実力じゃ優勝できるゴルフじゃない。線も細いし、もっと鍛え上げたい」と気持ちを引き締めていた。