沖せいら(25=福岡センチュリーGC)が、6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算8アンダーで5打差を逆転して優勝した。

 2位には67で回り通算6アンダーで松田鈴英(19=フリー)が入った。第1日に7アンダーで首位だった新垣比菜(18=フリー)は、スコアを2つ落とし、通算5アンダーで3位だった。「昨日の夜両親と電話で話し、とりあえず3位以内に入ってと言われた。5打差はちょっと、みたいな感じだった」という沖が、1番パー4でいきなりバーディーを奪い波に乗った。

 4番、6番、7番と、前半だけで4つスコアを伸ばすと、ハーフターンの際に全体の順位を示すボードを確認。「1打差になっているのが見えて、あと1打伸ばすか、このままボギーを打たないで行こう」と自分に言い聞かせたという。後半スタートの10番パー4でバーディーを奪い、新垣に並んだ。その新垣がスコアを落とすのを尻目に、16番パー4でこの日6個めのバーディーを奪い優勝を確定させた。15年のQTをトップ通過し、昨年のレギュラーシーズンに出場したが、プロでは初勝利。「優勝スピーチの経験がなかったので、優勝スピーチをできたことで優勝したなと実感した。今日は、昨日よりショットが安定していたので、安心してゴルフができた」と感想を話した。

 勝みなみや、優勝を争った新垣比菜ら黄金世代と言われる同期に、表彰式後は炭酸水をかけられ祝福された。15年に1度プロテストを受験したが不合格。昨年は、QTでレギュラーシーズン出場を勝ち取ったため、今年のプロテストで合格。「今年は黄金世代で、周りから今年でなくてもと言われたが、今年だからやりたい」と、1位合格を果たした。実は、同年代にはプロで活躍する成田美寿々らがいて黄金世代と呼ばれた。「自分たちの世代も黄金世代と言われた。シード選手も多いし、まずはそこに入りたい」と、早くも来シーズンの目標を見据えていた。