男子ゴルフの今季日本ツアー賞金王、宮里優作(37=フリー)が来年4月のメジャー、マスターズ(米ジョージア州オーガスタ)に初出場する見通しとなった。17日(日本時間18日)付の最新世界ランク(WR)で52位に浮上。さらにWRの統括団体から日本ゴルフツアー機構に対し、次週24日(同25日)発表のWRで宮里優が50位となることが伝えられたという。年末時点のWR50位以内の資格により、オーガスタ切符を手中に収めた形だ。

 前日までのインドネシア・マスターズで4位。「来年に切り替えていきたい」と話し、マスターズ開幕前週のトップ50入りに望みを託す構えだった。WRは直近の成績を重視するシステムのため、試合がない次週も消滅ポイントが発生してランキングの変動が起きる。僅差で現在49位の小平智らをかわし、日本勢では17年11位によるシードを持つ松山英樹、37位池田勇太に続く“当確”となった。

 念願の舞台でもある。クリスマスプレゼントでもらった米ツアーの名手たちのトレーディングカードを部屋中に貼り付け、夢を膨らませた幼少期。「メジャーチャンピオンだけは文字が金色になっていて、かっこよかったんだ」と懐かしむ。その頃、沖縄で唯一テレビ観戦できるメジャーがマスターズだったこともあり「全米オープンの存在を知ったのも大きくなってから(笑い)。僕にとってはメジャー、イコール、マスターズ」。日本ツアーの代表として、憧れの地で結果を残しにいく。【亀山泰宏】

 ◆その他の男子ランク 松山英樹は前週の4位から5位に後退した。池田勇太は37位で変わらず小平智は49位、宮里優作は52位に上がった。1位ダスティン・ジョンソン、2位ジョーダン・スピース、3位ジャスティン・トーマス(いずれも米国)に変動はなく、ジョン・ラーム(スペイン)が4位に浮上。最終ランク50位以内が、マスターズ出場資格の1つとなっている。

 ◆マスターズ 「球聖」ボビー・ジョーンズが引退後、米オーガスタに自らコースを設け、全米、全英の過去の優勝者を招き、1934年に第1回を開催したのが始まり。第4回までは「オーガスタ・ナショナル招待」で第5回から「名手たち」の意味で「マスターズ」となった。4大メジャーの中で唯一、毎年同じコースで開催。世界ランク50位以内やメジャー優勝者らだけが出場できる「ゴルフの祭典」。18年は4月5~8日の日程で行われる。