2打差3位から米ツアー初優勝を狙った畑岡奈紗(19=森ビル)は3バーディー、7ボギー、1ダブルボギーの78と崩れ、通算1アンダーの287で19位だった。

 米ツアーでは初の最終日最終組にも「緊張はなかったです」と振り返った通り、1番で幸先よくバーディー。首位ブルック・ヘンダーソン(20=カナダ)に1打差と迫った。3、4番と連続ボギーとした後の5番パー5が痛恨。6番アイアンの第2打を引っかけて池に入れると、ドロップして打ち直した第4打はグリーン手前の縁石では、グリーンを大きくオーバーした。5オン2パットのダブルボギーで6打差に後退し「ちょっと気持ちが切れてしまった」と悔やんだ。

 「良かったのは出だしだけ。あとはひどかったですね。(最終日最終組で回るという)経験を積めただけ。自分のゴルフをしたかった」と言ったが、着実に前進している。米ツアーで3試合連続予選を通過したのは初。シーズンの獲得賞金は、早くも昨季を上回った。今大会前週も開催地のハワイから遠く離れたマスターズの現地観戦に足を運ぶなど、貪欲な姿勢で奮闘を続けている。

 師匠の中嶋常幸に電話をする前に、まずはこの苦い経験を自分の中で消化する。「『自分で考える』っていうことを、アカデミーでもずっと言われていた。何で今日こういうことになってしまったのかっていうのを考えて、来週からまた頑張りたいです」。全てを糧とし、成長につなげていく。