女子ゴルフの昨季賞金女王で今季もすでに3勝を挙げるなど賞金ランクトップを独走している鈴木愛(24=セールスフォース)が、左膝痛のためスタート前に欠場を決めた。

 前週、大会2連覇を達成したほけんの窓口レディースでも痛みを感じており、前日のプロアマ戦は6ホールで棄権。「めったにやらない」というはり治療にも頼り、必死のケアでギリギリまで出場の可能性を探った。「やってもらった直後は良くなるんですが、朝起きたら、昨日とあまり状態が変わらなかった。その時点で、ちょっと厳しいかなと覚悟していた。(朝の練習場で)50ヤードくらいのアプローチでもきつかったので、無理だろうな、と」。苦渋の決断だった。

 31日からは当面のターゲットでもある全米女子オープン(米アラバマ州)が始まるとあって「最善を尽くそうと思いますけど、それまでに良くならなければ、また来週(リゾートトラスト・レディース)も休みということになってくると思います。良くなることに期待したい」と祈るように言った。週明けにも都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで患部の状態をチェックしてもらう考えも示唆した。

 今季出場8試合でトップ3フィニッシュ7試合。圧倒的な強さを見せてきた中でのアクシデントに悔しさも募るが「これ以上悪くなると、選手生命が30代までいかないのかなとも思っている。まだ5月ですし、残りのシーズンのことを考えると、休むべきなのかなと思います」。自らに言い聞かせるように話した。