出水田大二郎(25=TOSS)が5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーで首位と1打差の4位につけた。

 ドライビングディスタンス297・9ヤードで部門別5位につける若手随一の飛ばし屋だが、パットがさえた。8番で奥から6メートルを沈めるなど「テークバックを修正したら、すごくいい感じで入ってくれた」。トップ10発進は今季初だった。

 上位4人までが得られる全英オープン(7月19日開幕、カーヌスティ・リンクス)出場権、そして悲願の初優勝へ、ひときわ燃えている理由がある。首位の香妻陣一朗(23)とは、横峯さくらの父良郎さんが主宰する「めだかクラブ」で一緒に腕を磨いた。香妻と姉琴乃(26)は、出水田の通っていた小学校に転入もしている。

 身近なだけに「ジン(香妻)が頑張ると、僕も頑張ろう、となるんです」と最も意識する存在だ。同学年の琴乃も2週前に全米女子オープン(31日開幕、米アラバマ州ショールクリークCC)出場を決めたばかりで「すごいですよね。僕もいつも女子ツアーの結果を気にしているし、励みになりますよ」。こちらにも負けていられない。

 前週には同じ九州出身のつながりで仲がいい時松隆光(24)が関西オープンを勝ち、3日前には鹿児島・樟南高の先輩である秋吉翔太(27)が全米オープン(6月14日開幕、ニューヨーク州シネコックヒルズGC)の切符を獲得した。「一緒に頑張ってやっていたみんなの流れに、僕も続きたいですよね」。刺激になることだらけの今週は、自分が与える番にする。