秋吉翔太（２７＝ホームテック）が神懸かり的な１週間を過ごした。５バーディー、３ボギーの７０で回り、通算１アンダーの２８７でツアー初優勝を飾った。２１日の国内予選で初メジャーとなる全米オープン出場を決めたばかり。７月全英オープンの切符も獲得し、プロ転向から１０年目で一気に階段を駆け上がった。

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　秋吉は初優勝で１つだけ心残りがある。「家族の前で勝ちたかったですよね。うちの家族はみんな僕が勝つと思ってなかったのかな（笑い）」。単独首位で迎えた４月の中日クラウンズ最終日は急きょ静香夫人（２６）と長男湊斗（みなと）くん（１）が応援に駆けつけたが４位。この日は会場に不在だった。アイアンに刻印をしてもらえるシード選手として迎えた今季、商売道具には愛息の名前を刻むなど家族愛があふれる。

　静香さんは高知・明徳義塾高ゴルフ部出身で松山英樹と同級生だった。「（初メジャーに向けて助言をもらうためにも）『（松山に）連絡しとってよ』って頼んであるけど、まだなんじゃないかな。今日くらいは優しくしてほしいんですけどね」と幸せそうに笑った。