ルーキーの新垣比菜(19=フリー)が、6バーディー、2ボギーの4アンダー、68で回り、今季ツアー2勝目へ向け好発進した。

 前半は3バーディー、2ボギーとなかなかスコアを伸ばすことができなかったが、後半は3バーディー、ノーボギーで、賞金ランクトップの鈴木愛らを抜いて、首位に浮上した。「今日はグリーン周りが良かったです。ボギーがなければ良かった。75点ぐらい」とこの日の内容を自己採点。「明日も今日みたいな安定したゴルフをしたい」と決勝ラウンドを見据えた。

 4月のサイバーエージェント・レディースで黄金世代といわれる同期のトップをきって初優勝。しかし、右手首のけんしょう炎のため、中京テレビ・ブリヂストン・レディース以降、2試合を休み前週のサントリー・レディースから復帰した。「ほけんの窓口の前日から違和感があった。病院にも行って、全治1週間ぐらいといわれた」と話す。練習を休んだ2週間ほどは、地元沖縄・うるま市の実家近くのビーチを走り込んだ。30メートルのダッシュを7本ずつ2セット。初日は良くても最終日に崩れる弱点克服のため、体力の強化に努めた。優勝して「気楽に試合に臨めている」と気持ちの変化もあった。2度目の優勝へ向け「チャンスが来たときに取れたらいいな」と、持ち前の脱力キャラで臨む。