日本勢でただ1人、予選を突破した世界ランク10位の松山英樹(26=LEXUS)が、逆転での日本男子初のメジャー制覇が、極めて厳しくなった。

 通算5オーバーの26位で予選を通過。

 この日の第3ラウンドは、風が強まった昼すぎからのスタートで、バーディーなし、4ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの79と大崩れ。通算14オーバーの57位に大きく後退した。

 特にグリーンが難しく、8番パー4で、4パットのトリプルボギーをたたいて、冷静さを失った。

 後半の13番パー4でもグリーン手前からパターで狙ったボールが、芝滑りができそうなほどの傾斜で右手前のバンカーへ。そのホールから3連続ボギーとなった。

 さらに16番パー5でもこの日2度目の4パットで、ダブルボギーとなった。

 さすがに落ち込んだ表情の松山は「やりたいことが何もできなかったことが悔しい。厳しいピン(位置)で、攻めたいと思っても、どうしても逃げてしまう自分がいた」と振り返った。

 1日に2度の4パットをしたことには「ミスパットが1度もなくて4パットをするのは初めて。9番もチャンスだったけど、頭の中で(8番の4パットが)払拭(ふっしょく)できなかった。ラインの読み違いと、グリーンのスピードに対応できなかった。これだけ(パットが)入らなくなると、ストロークが悪いのかと思い始めてしまう」と疑心暗鬼になっている様子だった。