日本ゴルフ協会(JGA)は3日、かねて20年東京オリンピック女子コーチ就任をオファーしていた元世界ランク1位の宮里藍さん(33)から就任を辞退する旨の返答があったことを発表した。

 16年リオデジャネイロ五輪に続いて東京五輪でもヘッドコーチを務める丸山茂樹(48)は同日、男子ゴルフの長嶋茂雄招待セガサミー・カップの会場である北海道・ザ・ノースカントリーGCで心境を語った。「東京だからこそチャンスなのかなと思っていたので、ちょっとガッカリはしています」と素直な気持ちを明かしつつ「藍ちゃんにもいろいろな考え方があるわけですから、そこは尊重してあげないと」。熟慮の末に決断した宮里さんの胸中を思いやった。今後はJGAが管轄する五輪ゴルフ競技対策本部の強化委員会で新たな人選を進めていく。「いろいろ話し合って、何とか違う方法を考えないといけない」と話した。

 宮里さんは辞退に至った経緯についてJGAを通じ「昨年現役を引退したばかりでコーチ経験がなく、まずはコーチングについて深く学んでいきたいと考えているところでの要請でしたので、はたしてこの状況で、選手にとってベストな状況を作ることが出来るのだろうか、という懸念がずっと頭から離れず、最終的に今回はまだ難しいと決断するに至りました」とコメントしている。