杉山知靖(25=レイクウッドコーポレーション)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算6アンダーの138で首位と2打差の2位に浮上した。

 「今日は出来すぎですね」と恐縮しきり。賞金王経験者の石川遼や池田勇太が伸ばせず、米ツアーVの小平智、賞金ランク上位4人の時松隆光、秋吉翔太、市原弘大、谷口徹がそろって予選落ち。そんな中、ツアー最高が17年日本オープンの24位という25歳が初優勝を狙える位置につけた。

 3パットボギーとした4番以外はグリーン上が抜群。12番はカラーから15メートルほどをパターで沈めると、後半5番でも10メートルがカップに消えた。「しっかりタッチを合わせようとしたのが入ってくれました」と振り返る。主戦場とする下部AbemaTVツアーで前週5位に入った勢いを生かしてマンデートーナメントを通過。「コースとの相性の良さもありますが、いい感じでプレーできています」と笑顔で話す。

 明徳義塾高の先輩である松山英樹を「雲の上の人」と表現。自身ツアー初の2日連続アンダーパー、36ホールの自己最少スコアを更新という2日間にも「自分の実力以上のものが出た」と浮かれない。ツアー史上6人目となるマンデートーナメントからの優勝もかかる最終日へ「優勝は意識せず、ここまで来られたのをラッキーだと思って、勉強させてもらうつもりでいきたいと思います」と謙虚に言った。