男子ゴルフの池田勇太(32=フリー)が18日、全英オープン(19日開幕、カーヌスティ・リンクス)に向けて同コースの練習場で最終調整を行った。

 4年連続7度目の大舞台。36ホールのチェックを経て「他の全英ではあまり感じないけど、全体的にコース(フェアウエー)が狭い印象。距離(7402ヤード)の割に刻むホールが多いので、セカンドで距離が残ることも多い。だからこそ、フェアウエーにしっかり打っていかなくちゃいけない」とティーショットの精度を1つの鍵に挙げた。

 普段からツアーをともに戦っている相棒にバッグを預ける選手がほとんどという中で、開催コースのメンバーをキャディーに起用することも珍しくないのが池田流のメジャーの戦い方。「転がりがへんてこりんで難しい。何度打っても同じようにラインにいかない」と苦笑するグリーン上では、特に助言を生かしながらのラウンドとなりそうだ。

 99年大会最終日の最終18番、2位に3打差をつけていたジャン・バンデベルデ(フランス)が18番でトリプルボギーをたたき、プレーオフの末に敗れた「カーヌスティの悲劇」は、もちろん知っている。「知ってるけど、まずはそこまでいかないと、悲劇にもあえないよ。そのポジションまでいかなくちゃいけない」。悲劇の主役に敬意を示すように、4日間を戦い抜き、上位を争う意気込みを示した。