44位から出た松山英樹(26=LEXUS)は5バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーの207で26位に順位を上げた。

4つ伸ばしたラウンドの評価は、本人の中でもなかなか定まっていない様子だった。「必死にやって4アンダーで回ったというのと、簡単に4アンダーは出せそうな内容だったというのと、両方の感じですね」。2番で3・5メートルを沈めてバーディーを先行させ、5、6番はショットをピンに絡めて連続バーディーを奪った。唯一のボギーは11番。グリーン手前からパターでの寄せを選び、カップに蹴られたボールが1・5メートルオーバー。返しを外してスコアを落とした。直後の短いパー4では第2打のアプローチをピタリと寄せてバーディー。15パー3は9番アイアンでピン下20センチにつけ、5個目のバーディーを奪った。

最終18番はティーショットを右の林に入れたが「あれくらい空いていれば、何の問題もないです」。涼しい顔で前方の木の間を抜いてグリーン近くまで運び、パーで切り抜けた。4つあるパー3で3バーディー。3日間トータルのパーオン率(75・93%)は部門別8位につける。「アイアンに関しては悪くない。ティーショットに関しては、やっぱり1回ミスしてしまうと、なかなか立ち直ることができなくなってしまう。パッティングもそう。そういうところで、ちょっと時間がかかっている」と冷静に分析した。

「トータル10アンダーくらいまで伸ばせば、トップ20くらいには入れると思う。そこを目指していきたい」。淡々と日曜日の18ホールをにらんだ。

◆米ツアープレーオフ レギュラーシーズンのポイントランク上位125人が第1戦に進出し、第2戦以降は100人、70人、30人と出場選手が絞られていく。加算ポイントはレギュラーシーズンの4倍で、第3戦を終えた時点でいったんリセット。最終戦前のポイントランクに応じて1位2000ポイント、2位1800ポイント…とあらためてポイントが付与されるため、数字上は30位からの大逆転も可能。総合王者には1000万ドル(約11億円)のビッグボーナスがある。