男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズ(8日開幕、静岡・太平洋C御殿場C)のプロアマ戦が7日に同コースで行われた。

2位に約2870万円差をつけて賞金ランクトップを走る今平周吾(26=フリー)はエースキャディーの柏木一了氏が体調を崩し、2日連続でコースに来ることができなかった。前日は柏木氏に預けていたクラブの到着が遅れて練習ラウンドを回れず、この日のキャディーも代役を手配した。プロアマ戦はアマチュアと同じティーグラウンドを使用するため、全面改修した新コースをプレーするのは8日の第1ラウンドが初めてとなる。

「どうですかね…。(不在でも)あまり変わらないです」とニヤリ。「やってもらっているのは、風の方向とか。あと…それくらいですかね。距離も測ってもらっているけど、それは自分でもできるので。あとは水を自分で取らないといけないとか…」と笑わせた。

担当プロに迷惑をかけ、心苦しく思っているはずのベテランキャディーへの今平なりの気遣いなのか…。「賞金王とか(来年4月のマスターズ切符につながる)ワールドランキング50位以内も、(残る4試合で)あと1勝はしないと厳しいと思う。こういうチャンスはなかなかない。チャンスがある時につかみたい」。不測の事態にも動じることのない冷静さの中に、確かな闘志が見え隠れした。