プロ9年目の坂牧優太(26=結樹工業)が初日からの首位を守り、通算7アンダー137で悲願のプロ初優勝を飾った。試合前に「勝ったら籍を入れよう」と交際約7年の美穂さん(27)に宣言したプロポーズを有言実行した。ベストアマには3月下旬の北九州オープンに続く2大会連続で東海大九州3年の古川雄大(ゆうき、21=大博多)が輝いた。

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坂牧が“令和婚V”を果たした。18番パー4でパーパットを沈め通算7アンダー。プロ9年目の初優勝に「うれしいが、やっと勝てたのでホッとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

実はこの日家を出る前、つきあって約7年で、現在福岡・太宰府市で同居する美穂さんに対し「勝ったら籍を入れよう」とプロポーズしていた。「勝つまでは格好がつかないから」と踏み切れなかったが、男のけじめで有言実行し「勝ったので結婚します。令和なので5月1日に籍を入れようと思います」と笑った。

5アンダーの単独首位スタートも順調にスコアが伸ばせたわけではない。前半を1アンダーで折り返したが後半は10から16番までパーで耐える試練が続いた。一時3人が6アンダーで並ぶ大混戦となったが優勝への集中力は切らさなかった。17番パー5。ピンまで35ヤードの3打目を50センチに寄せてバーディー。土壇場で1歩抜け出した。

日本男子ツアーとは縁がなく、主催者推薦のKBCオーガスタに1度出場したことがある。「これを機に他の試合でも勝てるよう頑張りたい」。結婚も機にさらなる飛躍を目指す。【菊川光一】