羽田空港が、“しぶこフィーバー”に包まれた。6日、AIG全英女子オープンで初優勝したプロゴルファー渋野日向子(20=RSK山陽放送)が凱旋(がいせん)帰国。間近で快挙を祝福しようと、国際線到着出口には平日昼間にもかかわらず、約300人のファンらが集結した。

午後3時10分過ぎ、渋野が紺色のTシャツ、細身の紺色のスエットタイプのズボン、スニーカー姿で現れると一斉に拍手と大歓声。「祝!全英優勝」のボードなどが掲げられる中、「おめでとう!」「おつかれさまでした!」などの声が次々と上がった。

渋野は長旅の疲れも見せず、トレードマークの笑顔で会釈をしながら手を振って声援に応えた。

昨年のプロ試験合格時から応援を続け、共通の知人を介して親交もあるという神奈川県の40代男性は「今日は会社を休んできました」という熱の入りよう。「優勝した瞬間は家の中を跳び回りました」と歓喜の瞬間を興奮気味に振り返るとともに、注目されたお菓子好きの一面にも触れ、「(渋野は)前はよく柿ピーを食べていました。辛いのが大好きみたいで、50倍の辛さのものを。ファンからも大量に送られているようです」と明かした。

米国在住の息子夫婦を送るために空港に訪れた千葉県の80代男性は「ダイナミックでいいよね」とスイングをべた褒めした上で「いつも笑顔で、カリカリしていないのがいい」。渋野と入れ違いに、これから英ロンドンへ向かうという30代男性も「(優勝は)すごいことです。一目でも見られたらと思ってきました」と話した。

ファンのほか、テレビカメラ10台以上が並ぶ到着ロビーの盛り上がりには、長旅を終えたばかりの渋野自身もびっくりした様子。それでも変わらぬスマイルを振りまくヒロインに対し、「やっぱり笑顔が似合う」の声が上がった。【佐藤成、佐藤勝亮】