国内女子ゴルフのファイナルQT(予選会)は6日に最終日が行われ、来季のツアー出場順位が確定した。既に決まっている賞金シード権は女王復帰を果たした鈴木愛を筆頭に、上位50人まで。51位金沢志奈から55位までが、来季前半戦の限定的な出場権を得た。これに加え、QTの順位に応じて各試合の出場選手が決まる。

今年を参考にすると、女子ゴルフ界にフィーバーを巻き起こした渋野日向子(21)は昨年末のQTで40位だった。この40位が、1つの目安になりそうだ。

今年の渋野は、ツアー開幕戦となるダイキンオーキッドレディース(3月初旬)に出場できなかった。開幕戦は、QT40位の資格では出番が回らないということになる。だが、次戦のヨコハマタイヤ・プロギア・レディースで出場権をもらうと6位に入り、レギュラーツアーで初めての賞金となる約224万円を獲得。その後はコンスタントに出番を得て、5月の国内メジャー・サロンパス杯で初優勝につなげた。

今回のファイナルQTはツアー2勝のフェービー・ヤオ(台湾)が1位で、プロテストに合格したばかりの期待の新星・安田祐香が2位、3位木戸愛、4位東浩子、5位仲宗根澄香と続く。

40位前後を見ると37位臼井麗香、38位辻梨恵、39位山戸未夢、40位蛭田みな美、41位イ・ソルラ、42位鶴岡果恋となった。

この40位前後までが、コンスタントに来季前半戦の出場権をつかむと予想される。

一方で55位香妻琴乃、72位藤田光里、73位原江里菜は最大8試合ある推薦出場で結果を出してリランキングでの後半戦の出場権をつかむか、下部ツアーに回ることになる。

ファイナルQTまでたどり着けなかったキンクミこと金田久美子、服部真夕、小橋絵利子、堀琴音、表純子らも同様に推薦出場に頼るか、下部ツアーが主戦場になりそうだ。また、プロテストに失敗した三浦桃香は、来年はツアーで姿を見ることすらできない。

「渋野フィーバー」で華やかに見える女子ゴルフ界だが、現実は厳しい競争になっている。