日系4世の新鋭コリン・モリカワ(23=米国)が、1イーグル、4バーディー、ノーボギーの64で通算13アンダーとし、メジャー初優勝を手にした。

この日は通算7アンダーの2打差4位から出て、前半終了時は9アンダー。10番パー5のバーディーで10アンダー、14番はグリーン手前から15ヤードのアプローチを放り込み、11アンダー。圧巻は16番パー4(338ヤード)だ。ティーグラウンドが前に出され、294ヤードとなったミドルでドライバーを手にピン前3メートルにつけるスーパーショットを決め、イーグルを奪った。13アンダーで、一時は7人が首位に並ぶ大混戦を一気に抜け出した。

グリーン上の優勝インタビューでは「子供の頃からメジャーに勝つことをずっと夢に見ていた。プロになってまだ1年しかたっていないのに、こんな場所にいるなんて」と感激を口にした。昨年6月にプロ転向し、同7月バラクーダ選手権でツアー初優勝、今年7月ワークデーチャリティーオープンで2勝目を挙げ、今大会で3勝目。18年には世界アマチュアランク1位にもなった若者は、今回の優勝で世界ランク12位から4位にまで躍進する。

一家はハワイ出身、カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれ、大学はサンフランシスコ郊外のカリフォルニア大バークレー校に通った。身長175センチでイケメンの“ご当地プロ”はホールアウト後に彼女のキャサリン・スーさんと寄り添い、スマホの“祝電”をチェック。フォトセッションでは、優勝トロフィーを両手で掲げる際、勢いあまってふたを落とし、大笑いしていた。