通算4アンダーの21位で出た渋野日向子(21=サントリー)が、後半で大崩れし、1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78と、スコアを6つも落として4日間を終えた。今大会は今季初の予選通過で、今季初の最終ラウンドに臨んだが、通算2オーバー、290でオーバーパーに転じた。通算15アンダーで並んだ3人によるプレーオフの末、優勝した李ミリム(韓国)とは17打差の51位となった。

アウトスタートの前半、2番パー5でバーディーを奪った。グリーン手前からの第3打。アプローチを50センチにピタリとつけて、難なくバーディーパットを決めた。

だが直後の3番パー4で、3メートルのパーパットを外してすぐにボギーをたたいた。その後はバーディーチャンスを決めきれず、前半9ホールを36のイーブンで回った。

後半出だしの10番で2メートルのパーパットを外してボギーをたたくと、不運も重なり、ズルズルと後退した。

12番パー4では、高く上がった第2打が木の枝に当たって急降下。第3打で寄せられずにボギーとした。続く13番パー4は、グリーン手前ラフからのバンカー越えの第3打をバンカーに入れてしまい、ボギーパットがカップの縁をクルッと1周して戻ってくる、不運な軌道を描いてダブルボギー。負の連鎖は止まらず、さらに14、16番でもボギーをたたいた。

今季初の60台となる67で回った第3ラウンド終了後は「100点に近いゴルフ」と納得の笑顔に満ちていたが、この日の後半は表情を曇らせる場面が続いた。

後半9ホールは42。最終18番パー5でも、第3打を1メートルにつけたが、バーディーパットを外してパーと、最後まで悪い流れが続いた。

ホールアウト後は「前半はすごい耐えていた中で、後半に6つ落としたのは、4日間の集大成にしては本当に情けないなと思います」と、悔しさをにじませて話した。

第3ラウンドで25だった総パット数が、33に増えたことには「自分がミスヒットしたものも何個かあったんですけど、まずラインが読めていなかった。そのラインに対して、自分のタッチも合っていなかったと思う。全てにおいて、どうにもならない状態でした」と、前日の好感触を維持できていなかったと明かした。

反省の弁は続き「4日間まとまりがないというか、本当に全く安定していない。昨日とも11打も違いますし。今日も前半と後半で、パッティングが8打も違いますし。そういうところで、1日でゴルフが変わってしまうのはプロゴルファーとして良くない。結果が出せないと思う。予選を通ったことはすごいうれしかったですけど、4日間の締め方としては、今日は最悪なゴルフだったかなと思います」と語った。さらにこの日の内容については「前半のゴルフが30、40点だとしたら、後半はゼロに近い。むしろマイナスと言っていいぐらいのゴルフ。(この日の後半)9ホールだけで、3日間のゴルフを台無しにしてしまった」と厳しく自己評価した。今季初めて4日間を戦ったことで、心身共に疲労もあった様子で「今やりたいことは…。ベッドにダイブしたいですね」と話していた。