4位で出た松山英樹(28=LEXUS)は、17位に大きく順位を落とし、逆転優勝はならなかった。

1バーディー、7ボギー、1ダブルボギーの78とスコアを8つ落とし、通算8オーバー、288。通算6アンダーで初優勝したブライソン・デシャンボー(米国)とは14打差だった。一段と難度が増したコースセッティングに苦しめられた。

出だしの1番パー4で、いきなりダブルボギーをたたいた。ティーショットを左のラフに打ち込むと、第2打はピンまで約50ヤードを残した。第3打はピン手前から強い向かい風と傾斜で、約20メートルの位置まで戻され、3パットを要した。さらに続く2番からは3連続ボギー。第3ラウンドまでの3日間通算で3位のフェアウエーキープ率を誇ったが、ティーショットをことごとく曲げてラフに入れ、得意のアイアンショットで寄せることができなかった。

ともにパー4の5番で初のパーセーブ、6番で初のバーディーを奪った。悪い流れを断ち切ったかに見えたが、8番パー4で1・5メートルのパットを外してボギーをたたいた。

後半はいら立ちを表に出す場面が続いた。11番パー4では、1メートルのバーディーパットを決めきれず、12番パー5では第2打をラフに入れ、ともに手にしていたクラブを持ち上げた後、振り下ろして怒りをあらわにした。それでもパーセーブを続けていたが、13番パー3をボギーとし、首を横に振った。さらに14、16番でもボギーを重ねた。

ホールアウト後は「何もいいところがなかった」と切り出した。それでも「この難しいコースでも、3日目の途中まで、すごくいいショットが打てていたと思う。それを4日間つなげられるようにしたい」と、今年のメジャー第3戦、11月のマスターズを見据えた。そのためにも「昨日の残り何ホールかでおかしくなったショットが、ここまで悪くなってしまう原因があると思う。それを修正する力をつけられれば、あとはパッティングがうまくできれば、優勝のチャンスもすごく増える。その少しが何なのか分からないけど、しっかりと頑張りたい」と、不調に陥った原因や課題を見つけ、立て直すことを誓った。