渋野日向子(21=サントリー)が22歳の誕生日に復活の手応えをつかんだ。42位から出て、5バーディー、2ボギーの69で回り、通算4アンダーで23位に浮上して大会を終えた。

スタートの10番パー4で、第2打をピン手前3メートルにつき、22歳最初のバーディー。2番でボギーをたたいたが、5番パー5で2つ目のバーディー。後半はショットの距離感に、パッティングも安定して、3番でバーディーを奪うと、7番パー3では第1打をピン手前1メートルにつけバーディー。さらに8番で連続バーディー。9番でボギーをたたいたが、国内ツアー復帰以来の会心のラウンドとなった。

「ショットもすごく良かったし、パターに関しては、ここ最近で一番いいストロークができました。今日は不安なく18ホールを回れた。最後のボギーは悔しいですけど、それ以外をみると総合的に良かった」と最近では珍しく、高い自己評価を与えた。

実は右足裏の痛みがここ1週間ほど前から続いており、ラウンド中も痛みと闘いながらのプレーだった。「ここ1週間は何をしていても、寝ているときも痛くて起きちゃうことが2、3回あった。18ホールを回っていくにつれ、朝から最後の方の痛みが強くなった」と話した。痛みのためショットを強く振れず、抑えながらのプレーでも、クラブの番手を考えながら、徐々にショットの立て距離を合わせていったという。

22歳の誕生日は、この後、実家の岡山に戻り家族でお祝いするという。「何が食べたい?って聞かれたので、ブリの照り焼きと答えました。帰ったときの初日はいつもそれなので」と渋野。22歳を迎え「新しい年を迎えたことで、心の中でちょっと整理がついた。切り替えができました。来年は米ツアー挑戦もあるし、結果を出すために22歳の1年を頑張っていくしかない」と新たな年への決意を話した。