女子ゴルフツアー大王製紙エリエールレディースは19日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー72)で開幕する。昨年大会優勝の渋野日向子(22=サントリー)は18日、現地でイン9ホールを練習ラウンド。前週の伊藤園レディースで“告白”した右足裏の痛みについて「筋膜炎のようで、1回の治療で治るものではない」と説明。来週の今年最終戦LPGAツアー選手権リコーカップ(宮崎CC)12月10日開幕のメジャー・全米女子オープン(米テキサス州チャンピオンズGC)も患部をケアしながら戦う意思を示した。

渋野によると、患部は「足の裏というより(足踏まずの)横のへん」で「18ホール回ると最後の方は痛くなってくる」という状態。痛みは今年に入ってからのようで夏場約2カ月の海外遠征中も続いていた。

伊藤園レディース最終日の15日夜に故郷・岡山に戻り、16日に電気治療などを受けた。現地には小型の治療器具を持ち込み、この日は患部に置き針をして調整した。本格的治療は全米女子オープン後、オフに入ってからになりそうだ。

それでも、明るいのが渋野だ。岡山では母の手料理で「ぶりの照り焼き」をぱくついた。「いや~、落ち着きました。もうめっちゃくちゃおいしくて、父の(ぶりの切り身の)皮までもらいました」と笑った。

今週は国内初のディフェンディング大会。海外のAIG全英女子オープンに続き2度目。自分の写真を使ったのぼりがコースを中心に大量に飾られている。「ここに着くまで何人(の自分)に会うんだってぐらい。1本ぐらい(写真に)鼻毛を描いてもバレないんじゃないですか」と大笑いした。

「昨年のようなビッグスコアを出す自信はない。毎日2、3アンダーを目指したい。4日間戦うことに意味があると思います」。手負いでも、モチベーションの高さは変わらない。