原英莉花(22=日本通運)が13番(167ヤード、パー3)でボールがカップに直接おさまる鮮やかなホールインワンを決めた。

7番アイアンで放った打球はグリーンでバウンドすることもなく、乾いた音をたててそのままカップへ。原は驚いた表情をみせながら両手を上げ、キャディーとハイタッチ。グリーンに移動してきれいにおさまったボールを確認すると再び両手を上げ、右手人さし指と中指の間にボールを挟んでピースサインもみせた。

指定外ホールのため賞金などは設けられていなかったが、この衝撃ショットに浜野GCから急きょ賞金10万円が贈られることも決定。プロ初のホールインワンとなった原は「ショットが良くない中で(グリーンに)乗せたいなと思って打ったショットでした。ダイレクトに入ったわりには(カップが)崩れていなくて。(キャディーの)清水(重憲)さんとかに『お上品な入り方だね』って言われて。ピンに跳ねて、内側に傷があったぐらいでした」と笑顔で振り返った。

師事している尾崎将司への報告について聞かれると「絶対まぐれって言われると思うんですけど」と苦笑いを浮かべ「賞金から何か(買って)持っていきたいと思います。何がいいかな」と思いをめぐらせた。

この“1発”もあり、1イーグル、6バーディー、4ボギーの68をマークし、通算6アンダー、138。15ホール目までプレー後に雷雲の接近で約1時間中断となるハプニングもあったが集中力を切らさず戦いきった。昨年11月のツアー選手権リコー杯以来となる4度目の優勝も狙える好位置から最終日へと臨む。原は「楽しく回りたいですね。久しぶりの優勝争いなので、勝ちたい気持ちも強いですし、結果にこだわりたいなと思います」と意気込んだ。【松尾幸之介】