石川遼(29=CASIO)が首位で予選を突破し、6度目の全米オープン出場を決めた。

最終予選は1日に18ホールを2度回る36ホールストロークプレーで実施。第1ラウンドではパー5の3番でイーグルを奪うなど67で回って首位ターンを決めると、第2ラウンドも5バーディー、ボギーなしの67。2位に2打差の通算10アンダー、134でそのままトップ通過を決めた。「36ホールという短期決戦ですけど、1番はうれしい」と笑顔をみせた。

全米オープンは同学年の松山英樹もマスターズ覇者としてすでに出場権を得ている。石川は「(松山に)シカトされなかったら良いレベル」と笑わせ、「会えるとしたら試合期間中だと思うので、ゆっくり話せるかはわからないですけど、タイミングが合えば」と話した。

松山の活躍に刺激を受けていることはこれまでも何度も口にしており、この日もあらためて「モチベーションになっている」と力を込めた。「現時点では僕は相当、差を感じています」とも語り「(松山は)全米プロでも良いプレーをしていました。努力してあそこまでいってますし、本当に尊敬しています。どれぐらいの差があるのかは可視化できるものではないですけど、コツコツとその差を縮めていけるようにやっていきたいですね」と意気込んだ。

予選には石川のほか、池田勇太や19年大会に出場した堀川未来夢ら14人が出場。出場権が与えられるのは上位2人までで、2位にはこの日がちょうど誕生日だった浅地洋佑(28=フリー)が入り、うれしい本戦初出場を決めた。

全米オープンは6月17~20日にカリフォルニア州トーリーパインズGCで行われる。【松尾幸之介】

<2位に入り初の全米オープン出場権獲得の浅地>(高校の先輩でもある石川と通過し)プロになって一緒にメジャーに出られるのは感慨深いですね。出るからには自分のゴルフを貫きたい。