体重98キロの福岡・沖学園高3年の田崎春樹（18＝大村湾）が、高校生王者を射程圏に捉えた。強風の中、自慢のパワフルショットを武器にこの日のベストスコア71で通算1オーバーとし3位浮上。タイガー・ウッズ（45）に憧れる18歳が、最終日の“タイガーチャージ”で逆転Vを狙う。東北福祉大4年の芹沢慈眼（21＝久住高原）が同4アンダーで首位。

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「ぽっちゃり王子」が逆転Vへ望みをつないだ。

田崎は179センチ、98キロ。その巨体から、飛べば300ヤードというパワフルなドライバーショットを軸に、3番ユーティリティーや5番ウッドも要所で駆使して3バーディー、1ダブルボギーの71。特にパー5で奪った3つのバーディーに手応え十分で「最後（514ヤードの18番パー5）のバーディーは明日につながりそうで良かった」と話した。

「初日にこけたんで、取り戻すのが大変でした」。第1日76から70、71と猛烈に追い上げだ。「メンタルの強さに憧れます。ガッツポーズも力強くていい」と憧れるウッズばりの執念だ。

「油断して正月太りした」と、1月に109キロまで体重が増えた。だが、夕食に白米を控えるなどし11キロ減量し「コンディションが全然違う。回りやすくなった」とキレが良くなった。

高校卒業後は「強い選手がいっぱいで、もまれて強くなりたい」と、4月のマスターズ覇者、松山英樹らを輩出した東北福祉大進学を希望。まずは九州アマを制覇する。【菊川光一】

◆田崎春樹（たさき・はるき）2003年（平15）4月13日、長崎市生まれ。ゴルフは両親の影響で5歳から始める。沖学園中から沖学園高進学。ベストスコアは公式戦67、プライベート64。得意クラブはドライバーで平均飛距離290～300ヤード。179センチ、98キロ。

 

▼72で首位キープの芹沢　3日間の中でショットが一番思うように打てたが、安全に行ったのでバーディーが取れなかった。最終日は2アンダーを目標に出来たらいいなと思います。

▼72で通算イーブンとし2位の東海大九州2年山田　後半は（パッティングの）距離感を重視し、ノーミスでリカバリーできた（2バーディー、ノーボギー）。明日はもっとバーディーを量産して逆転を狙いたい。