松山英樹(29=LEXUS)と星野陸也(25=フリー)は、ともに通算3オーバー、287の26位で今大会を終えた。松山は54位から出て4バーディー、1ボギーの68。星野は31位から出て3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの71だった。大会後に発表された世界ランキングで、松山は日本勢トップの16位、星野は同2番手の76位となり、原則各国2人の東京五輪出場権を獲得した。6アンダーに伸ばしたジョン・ラーム(26=スペイン)が、メジャー初優勝。世界ランキング1位に返り咲いた。

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ベストスコアに1打差と迫る68をマークしても、松山の表情は浮かなかった。2つ伸ばして折り返した10番パー4は6メートルのパットを決め、11番パー3は第1打で3メートルにつけ、後半開始から連続バーディー。だがバーディーはこれが最後で、勢いは続かなかった。「途中までは良いプレーができた。11番までの内容だったら6、7アンダー出さないといけない内容。それができないのが現状」と、厳しく自己評価。「順位が順位」と、優勝争い圏外での好スコアには、喜ばなかった。

五輪出場権を獲得したが「(五輪も)普通の試合の1つ。今はまだ考えられない」と、話すにとどめた。4月のマスターズ優勝後に帰国した際は金メダルを目標に掲げたが「2日目と3日目がもったいないゴルフだった」と、好調を持続できない自身への憤りが強かった。「ちょっとした気付きもあった。そこをしっかりと自分のものにしたい」と、まずは7月の全英オープンだけを見据えていた。