賞金ランキング首位の小祝さくら(23=ニトリ)が、地元北海道でのツアー初優勝へ好発進した。4バーディー、1ボギーの69で3アンダー。2位が10人もいるため、順位こそ12位だが、67で首位の堀琴音とは2打差につけた。国内女子ツアー史上最長6763ヤードに伸びた今大会対策も万全。プロ10戦目、アマチュア時代も含めて通算19度目の挑戦で地元初優勝を目指す。

   ◇   ◇   ◇

今季5戦目の有観客開催で、最も多くのギャラリーを引き連れた小祝が、地元ファンを沸かせた。出だしの10番パー5で、第3打を1メートルにつけてバーディー発進。13番パー4は、10メートルのパットを沈めて連続バーディーとした。多くの選手を苦しめた北海道特有の洋芝もお手の物でショット、パットがかみ合った。さらに「今週は距離の長いホールもあって48度(ウエッジ)を抜いて5番ウッドを入れた。48度を抜くことはほとんどない」と明かした。史上最長距離対策も万全だ。

今大会は、車で約40分の北広島市にある実家から通っている。約9カ月ぶりの実家では「(各1匹の)犬と猫に会える」と、ペットと過ごす時間に癒やされている。自ら「さつき」と名付けた愛猫は「0歳で拾ってもう19歳。ずっと一緒」と、特に愛着がある。コース内外で温かみを感じ「地元の声援が、すごい励みになった。頑張らなきゃと思う」。賞金1位で戻ったプロ10度目の地元大会で、逆転優勝を射程にとらえた。