24位から出た石川遼(30=CASIO)が、4つ伸ばして10位に浮上した。5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダー、207。15アンダーに伸ばした首位の大槻智春とは6打差につけた。

出だしの1番パー4は、5メートルのバーディーパットをわずかに決められず、パー発進となった。3日連続、スタートホールでバーディーパットをわずかに外したが、5番パー4で7メートルのパットを沈めてバーディーが先行。さらに7番パー4では10メートルのパットを決めてバーディーを奪い、2つ伸ばして折り返した。

後半も11番パー3で6メートルを決めるなど、パットが好調でバーディーを重ねた。14番をボギーとしたが、16番パー3も6メートル、17番パー5は3メートルのパットを決めて連続バーディーを奪った。第2ラウンドが行われた前日17日が30歳の誕生日。すでに石川を上回るスコアでホールアウトした選手がいるため、最終日は逆転でのツアー通算18勝目、さらに30代での初優勝を目指すことになる。

ホールアウト後は「ちょっとトップとの差はまだあるんですけど、なんとか順位を少し上げられたのでよかった」と振り返った。長いバーディーパットが決まったことについては「かなり入った方だと思う。ただ(パー5で短いバーディーパットを外して)取りたかった9番と、ボギーの14番が悔しい」と、さらに伸ばす余地があっただけに、満足してはいなかった。最終日に向けては「この1週間の中で、1番いいスコアを目指して頑張りたい。昨日までより球の飛びも良くなっているので、少しずつ良くしていきながら明日は明日のベストを尽くしてやっていきたい」と、力を込めて話した。