首位に2打差の4位から出た渋野日向子(22=サントリー)は1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの75とし、通算1オーバー、143で暫定41位に後退した。

台風接近による悪天候の影響で1日順延されて行われたラウンド。渋野はインからの出だしの10番でパッティングがかみ合わず、いきなり4パットをたたいてダブルボギー。続く11番もボギーとして一気に貯金を失ってしまう。

17番でもひとつ落として迎えた18番ではティーショットを左に曲げてしまい、ボールは池際のペナルティーエリアへ。いったんは池に足を入れて打とうとしたが「すごく滑って、自分の身も危険だなと思った」と1罰打のドロップを選択。3打目でピンまで約10メートルに寄せると、これ以上落とせない勝負のパットをねじ込み、奇跡的なパーセーブ。何とかピンチを切り抜けると、ギャラリーからは大歓声があがった。

渋野は「(3打目で)あそこにボールが残っていたことも奇跡だと思いますし、あの距離が入ったのも奇跡なので。あそこだけ誰か助けてくれたのかなと思います」と振り返り、「ガッツパーなのに、あんなに盛り上げてくださるギャラリーさんがいてくれることがすごくうれしいと思いましたし、ちょっと恥ずかしかったです」と笑顔で振り返った。

順延となった1日は近所の練習場で調整し、スイングの向きなどを入念に確認して臨んだラウンドだった。バーディーは後半の7番で奪った1つのみで「パットだけでもなくてショットもかなり荒れてしまっていた」と思うような結果ではなかった。それでも「なんとかこのスコアで耐えられたかなという感じです。とりあえず切り替えて、なるべく今より良い位置で終われるように頑張りたいです」と残り2日を見据えた。