女子ゴルフの渋野日向子(22=サントリー)が、年内の国内ツアーは残り7戦を計画していることを明かした。国内女子ツアー、スタンレー・レディースに向けて開幕前日の7日、会場の静岡・東名CCで練習ラウンド後に会見。米ツアーへの来季出場権をかけた予選会(Qスクール)に、11月29日から参加予定だが、この日「今のところエリエールまでと思っています」と、大王製紙エリエール・レディース(11月18~21日、愛媛・エリエールGC松山)まで、休みなく出場を計画していると明かした。

仮にQスクールで成績が振るわず、下部ツアーへの出場資格しか得られなくても、来年は米国を主戦場にする決意をすでに語っている。日本での試合のない米下部ツアーを、実際に来年回ることになると、次に、定期的に日本での試合に出場するのは未定。それだけに、最近3戦は全てトップ10入りしているが「なんだかんだ上位では終わっているけど、3日間とか4日間を通して、いいゴルフができているかというと『はい』とはいえない。まだまだ課題はたくさんあるので、伸びしろが、まだまだあるなとは思っています」と、残り7戦で少しでも課題克服、上達を目指し、やり残したことなく日本を旅立ちたい思いをのぞかせる。

今大会は7月の楽天スーパーレディース以来、ハウスキャディーと組んで臨むが「今週は自分で考えてやらないといけないところはあるんですけど、それもすごく勉強だと思う」と話した。6月の全米女子プロ選手権では、第3ラウンドで日本人の帯同キャディーが新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した。急きょ初対面となった地元のハウスキャディー、ユスフ・ワジールディン氏が、決勝ラウンド2日間で代役を務めたこともあった。ジェスチャーなどでコミュニケーションを取ることはできたが、言葉が通じないだけに細かな相談はできない状況でもあった。そんな不測の事態への対応力も意識した3日間となりそうだ。