首位と4打差の2位から出た笹生優花(20=ICTSI)は、逆転での米ツアー2勝目はならず、4位で終わった。4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算10アンダー、274。1つ伸ばしたが、首位から出て5つ伸ばして優勝した、高真栄(韓国)との差は8打差に広がる形で4日間を終えた。17位から出た畑岡奈紗は、75と4つ落として回り、通算1アンダーで51位だった。

前半、最初に笹生のスコアが動いたのは3番パー4だった。ピンまで5メートルのグリーン脇のバンカーからの第3打をミスヒット。グリーンの反対側の端まで飛んでしまい、ピンまで20メートル以上の位置からのパーパットは2メートルオーバーした。返しのボギーパットも決められず、痛恨の3パットというミスを重ねてダブルボギーをたたいた。8番パー5で第3打を50センチにつけて最初のバーディーを奪ったが、直後の9番パー4でボギー。2つ落として折り返した。

それでも後半は、ボギーなしでバーディーを3つ奪った。11番パー4は4メートルのパットを沈め、13番パー3はティーショットを1メートル足らずにつけてバーディー。15番パー5では、第3打のアプローチを40センチにつけてバーディーを重ねた。2位に4打差をつけて独走した高には引き離されたが、4日間全てアンダーパーで回る意地を見せた。

ホールアウト後は「昨日(第3ラウンド)より風もあったし、雨も降っていてタフだった」と、思い通りにプレーできなかったラウンドを振り返った。それでも「すごい勉強になったし、きれいなゴルフ場で試合をやらせてもらって本当にありがたい」と、感謝を口にした。続けて「次の試合はたぶん、期間が空くと思うけど、ちょっと休んで、また練習して。次の試合に向けて、また練習したい」ときっぱり。ツアー2勝目への意欲をにじませていた。