19年大会覇者の古江彩佳(21=富士通)が同スコアで並んだ勝みなみ(23=明治安田生命)をプレーオフの末に下し、昨年11月の大王製紙エリエール・レディース以来となる自身通算5勝目を挙げた。

最終ラウンドは強い雨によるコースコンディションの悪化で中止となり、大会は2日間36ホールの短縮競技となった。通算12アンダーで勝と古江が首位で並んでいたため16、17、18番の3ホールでのプレーオフを実施。雨の降りしきる中、16番パー5はともにパーとし、17番パー3ではピン左2・5メートルにつける絶妙なショットでバーディー。2連続パーとした勝からリードを奪った。続く18番は先にパーを奪い、パー以下が決まっていた勝の結果を待たずして勝負を決めた。

古江にとって今大会は19年にアマチュア優勝を果たしてプロ転向した思い入れのある舞台。21年3月からは所属先も富士通となり、ホステスプロとして臨んでいた。また、国内ツアーでは宮里藍と畑岡奈紗に次ぐ、史上3人目のプロ、アマ双方での同一大会制覇となった。

◆古江彩佳(ふるえ・あやか)2000年(平12)5月27日、兵庫県生まれ。3歳の時に母ひとみさんの社内コンペの練習に行き、ゴルフを始める。高校ゴルフの名門、兵庫・滝川二高に進学し、17年全日本大学・高校ゴルフ選手権優勝、18年トヨタジュニアゴルフW杯団体優勝など多くのタイトルを獲得。17、18年はジュニアの日本代表にも選出。同学年のゴルフ仲間からの呼び名は「えってぃー」。153センチ、53キロ。