8年ぶりの国内ツアー復帰を表明した横峯さくら(35=エプソン)は、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算イーブン、288で来季前半戦の出場権獲得圏内となる21位で終えた。

前日まで3オーバーの42位の圏外から、この日は序盤の3番でバーディー。6番でボギーをたたくも、続く7番でバーディーのバウンスバック。さらに9番、15番と2つのバーディーを重ね、出場権圏内へ大きく前進した。

「最終18番で3メートルぐらいのバーディーパットを外し、それが入っていれば確実だと思ったが。今日はパッティングに助けられた。タフな4日間だった。終わってひと安心」とホッとした表情で話した。

来季についは「日本ツアーを軸に考えている」と話す。国内ツアーで23勝を挙げ、15年から米ツアーに参戦。日本に戻り2月に長男を出産。5月のリゾートトラスト・レディースで国内ツアーに復帰。大会終了後に夫と相談し日本ツアー復帰を決断した。「(あと7勝と迫った)永久シードを取って、1日でも長くゴルフをしたい」と話す。

第1日に68と好発進も強風の吹いた第2日は78と大たたき。第3日も73と伸ばせなかったが、「アンダーで回るのがマスト」と臨んだ最終日できっちり69をマークし、来季につなげた。

出場権獲得圏外だった場合は「シード権を持つ米ツアーを考えていた」という。出場圏外の場合、試合会場に行って繰り上げ出場を待つウエーティングの選択肢もあるが「ウエーティングだったら辞退し、米国ツアーの方に出たい」と気持ちは固まっていた。

出産からの復帰でまだ状態は産休前の「40%ぐらい」という。オフには体力強化に取り組み、新シーズンに備える。「年間通して試合に出場できるように、早く優勝できるように。息子にかっこいいママの姿を見てもらえるように頑張りたい」と話していた。

◆QT(クオリファイング・トーナメント=予選会) 賞金シード権を持たない選手に翌年度のツアー優先出場順位を決める大会。第1、ファイナルの2ステージで行われ、今QTの30位ぐらいまでが前半戦のほぼすべての試合の出場権を得られる。35~40位ぐらいまでもある程度の試合に出場できる。ファイナル出場資格は第1ステージからの進出者や、今季シード権を獲得できなかった選手、プロテスト1位合格者、下部ツアー優勝者や同ツアー賞金ランク上位などで、今回の出場者は96人。