賞金ランキング3位の金谷拓実(23=Yogibo)は、3つ伸ばして首位と6打差の7位で、今季最終戦の最終ラウンドに臨むことになった。

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首位と7打差の13位から出て、4バーディー、1ボギーの67で回り、通算5アンダー、205。賞金1位のチャン・キム(米国)とは約1645万円差あるが、今大会で優勝すれば逆転賞金王となる。6打差の首位谷原秀人を追ってスタートする最終日は「とにかくバーディーばっかり取る意識でやりたい」と、ビッグスコアで逆転での今季3勝目を見据えた。

前半はわずかにバーディーパットを決めきれない展開が続いたが、6番パー5で2メートルのパットを決めて最初のバーディーを奪った。すると7番パー4は、ピン奥4メートルからのパットを決めて伸ばした。さらに乗って8番パー3は、ホールインワン寸前という絶妙なティーショットを披露。グリーンに着弾後、カップに向かうボールの行方を見守ったギャラリーから「オオオーッ!」と大歓声が上がった。わずか20センチにつけて3連続バーディーを奪った。

だが勢いに乗りたい9番パー4は2メートル、後半最初の10番パー4は2・5メートルと、チャンスにつけながらバーディーパットを決められなかった。「やはり65を切るようなラウンドはしたかった」と、パットが決まらなかったことには表情を曇らせた。

一方で「後半伸ばしきることはできなかったけど、いいプレーはできたかなと思う。ショットは打てていた」とも語った。後半は1バーディー、1ボギーで伸ばせなかったが前を向いた。うつむいてばかりはいられないことを、誰よりも金谷自身が知っている。

◆国内男子ツアーの賞金王争い 現在の賞金ランキングは1位キム、2位木下稜介、3位金谷、4位星野陸也、5位稲森佑貴で、この5人に賞金王の可能性がある。賞金のないアマチュア中島啓太を除外、またはこのまま下位で終えたと仮定した場合、3位の金谷以下は優勝が逆転賞金王の条件。稲森の場合はキムが単独11位以下との条件も加わる。木下は優勝に加え、単独2位でもキムが単独13位以下なら逆転。その他は全てキムが賞金王となる。