国内女子ツアー第3戦Tポイント×ENEOSトーナメント(18日開幕)の公式練習が17日、鹿児島高牧CC(6419ヤード、パー72)で行われた。福島県いわき市出身の岸部桃子(28=塩田建設)は会見で、16日夜に東北を襲った大地震に対する心境を語った。

「リアルタイムでは知らなくて、朝になって驚いて、両親に連絡をとって“大丈夫?”と」。11年東日本大震災は高校2年で体験、福島原発近くの富岡高で授業を受けていた。

全壊した実家は建て直し、今もいわき市内にある。「朝にニュースを見て、当時のことがよみがえってきた。“もうこれ以上…”と思いました」。実家の詳細な状況はまだわからないが、家族の安全は確認できた。

前週の明治安田生命レディースは、第1日が東日本大震災発生の日。開幕戦18位に続いて、7位と好結果を残した。「ゴルフができることに感謝して、少しでも社会に恩返ししたい」。プロ11年目で初シードを狙う今季、故郷への思いを胸にブレない心で全力プレーを心がける。