前週63位だった渋野日向子(23=サントリー)は、1バーディー、6ボギーの76、5オーバーで131位と出遅れた。首位とは13打差と開いており、まずは第2ラウンドで、予選落ちの危機回避を目指すことになった。

インコースの前半は、ともにパー3の11、17番をボギーとした。後半は1番パー4で、残り106ヤードからの第2打を、せり出した高い木の上部に当てて落とし、60ヤードほどしか飛ばせず、3オン2パットでボギースタートとなった。4番パー4は、残り152ヤードからの第2打を、強烈なアゲンストでグリーンに乗せられず、2メートル余りのパーパットを外してボギー。さらに続く5番パー4も、第2打を左に曲げるミスとして、4メートル残ったパーパットが届かず連続ボギーとした。

この日16ホール目の7番パー5で、ようやく最初のバーディーを奪った。残り182ヤードからの第2打を、7番ウッドで1・5メートルにつけた。絶好のイーグルチャンスだっただけに、左に切れて第3打のパットを外し、悔しい形のバーディーとなった。直後の8番パー4で6つ目のボギー。最終9番パー4では第2打を1メートルのバーディーチャンスにつけたが、これを決められなかった。最後まで今季苦しめられ続けている、ポアナ芝のグリーン上にフィットしなかった。

ホールアウト後はすぐに、1・5~2メートルのパッティング練習を繰り返した。その後に取材に応じ「いいショットでスタートできたけど、なかなかパターが入らず、全体的に悪くなってしまったのが、すごい悔しかった」と、振り返った。ポアナ芝のグリーンについては「跳ねているのも多かった。でも自分の打ちたいところに打ち出せている回数が、すごく少なかった分、今までで一番、外したことに対して、自分にすごく腹を立ててしまったかなという1日でした」と、怒りを押し殺して冷静な口調で話した。

ホールアウト直後からの練習で「自分が思っているよりも、打ち出しが左に出てしまっている」と気付いたという。それだけに、マネジャーらが後方から見守る中での練習となった。「みんなに見てもらって、どういう感じかとか(聞いた)。今練習した感じでは、ちょっと戻ってきたなとは思うので、明日(第2ラウンド)しっかりと、それができたらいいなとは思います。明日はまず切り替えて、自分のできるゴルフをしっかりとやって、悔いの残らない1日にできたらいいなと思います」と、雪辱を誓っていた。