第1ラウンド中に帯同する大江順一キャディーとプレーをめぐって意見が合わず、ブチ切れられた後、キャディー交代を申し出た大西葵(27=YKK AP)はバーディー発進した。

首位に11打差の121位から出て、1番パー5で約8メートルのバーディーパットを沈め、通算2オーバーとした。第1ラウンド途中から急きょキャディーを務めるクラブ担当者とグータッチしながら、笑顔を見せた。

大西は14年に合格したプロ9年目。ツアー初勝利を目指している。昨年1月、男子プロの伊藤有志と結婚。5月まで試合に出場後ツアーを離れ、9月に第1子を出産した。賞金シード選手は36カ月以内の産休が認められており、今年2月に制度を利用し、開幕からの参戦を表明。「母になって、気持ちを新たにもっと精進することを誓いました。メンタルなど含めて、強くなっているといいなぁ」と話していた。兄はティーチングプロでプロキャディーの大西翔太氏。青木瀬令奈に帯同している。

今季は前週までの16戦で最高位は34位。予選落ちが10回だった。

この日は鮮やかな黄色のトップスにミニスカートを合わせ、サングラスを掛けたスタイル。パッティング練習場では、にこやかに比嘉真美子ら選手と話したり、スマートフォンをチェックするなど、落ち着いた様子だった。