42位から出た西郷真央(20=島津製作所)が猛チャージで一気に順位を上げた。

前半を2バーディーの34で折り返すと、後半はさらに加速。3番、4番と連続バーディーで6アンダーとすると、6番パー4で5つ目のバーディー。さらに最終18番パー5では、2オンをねらった第2打がグリーン右ラフにこぼれたが、そこまらピン手前1メートルにつけ6つ目のバーディー。6バーディー、ノーボギーの65で通算8アンダーの205と終了時点で11位まで浮上した。

前日はカートで移動中に選手や関係者を乗せた送迎者と衝突。西郷はぶつかる瞬間に身構え事なきを得たが、キャディーはカートから放り出された。そのまま競技を続けたものの、プレーが遅れたため競技委員から警告を受け、監視される中で残り4ホールを回った。何とか予選通過は果たしたが「集中できなかった」と悔し涙を流した。

そんな鬱憤(うっぷん)を晴らすような猛チャージ。終了時点で首位とは9打差離れたが、トップ10以内は十分に狙える位置で最終日を迎える。

プレー終了後には「前半静かなスタートでバーディー待ちのゴルフでしたが、やっとバーディーが来て、そこからボギーも打たずいいバーディーが決められたので良かった」と振り返った。最終日に向け「ピンポジションも難しくなると思うので、そこをしっかりマネジメントしてスコアをまとめることができたら。明日も自分らしく全力で頑張りたい」と決意を口にした。