9位から出た菅沼菜々(22=あいおいニッセイ同和損保)が、4バーディー、3ボギーの71と1つ伸ばし、通算1アンダー、143でホールアウトした。ホールアウト時点で6位。午前スタート組で、この日アンダーパーでホールアウトしたのは、同じく71で回り、通算6オーバーとしたセキ・ユウティン(中国)と2人しかいない。難度の高いセッティングに、各選手が苦しむ中、粘って上位での予選通過を確実とした。

「ホジホジ」で危機的状況を最小限の打数に抑えた。特に難度の高い前半の14番パー4はボギーだったが「奇跡的にボールがあったんです」と、ティーショットを深い右ラフに入れ、ロストボール寸前だったと明かした。打ち込んだあたりを必死に探しても見つからず「めっちゃ探したんですけどボールがなくて。ホジホジして、ほじりまくったんです」と、キャディーと大捜索したという。

するとボールは、残り距離を示す「150ヤード」と記されたくいの根元で発見されたという。打ち込まれたくいの穴、地面とのわずかな隙間に入り込んでいた。規定の制限時間ギリギリで、キャディーが見つけた。「あと何秒か遅かったら、トリ(トリプルボギー)とかダボ(ダブルボギー)だったので、すごくうれしかった。ボギーでよかった」と、興奮気味に振り返った。

よほどボールを見つけたことがうれしかったのか、言葉の響きが気に入ったのか、その後も「ホジホジ」を連呼した。「みんなでホジホジしました」や「ホジホジしたらありました」。さらに左右どちらのラフに入れたのか問われると「右ホジホジです」と、いたずらっぽく笑って話した。

そんなトラブルを乗り越えると、その後は2つ伸ばし、ホールアウト時点で8人しかいない、2日間通算でアンダーパーの仲間入りを果たした。高難度に加えて、心身ともに疲れたのか「すごく難しいので、すごくいっぱい頭を使って、パターも耐える感じ。疲れました。もう4日間やった感じ」と話しつつ、終始笑顔が絶えなかった。