2打差の3位で出た谷原秀人(44=国際スポーツ振興協会)が長野泰雅(20=福岡地行)とのプレーオフを制し、今季初勝利、ツアー通算18勝目を挙げた。

優勝インタビューでは「びっくりです。まさかこの展開で勝てるとは思っていなかった。気付いたら、あれチャンスあるな、でも厳しいとは思っていた。まさか」と本音を漏らした。

24歳年上、選手会長としての貫録だった。プレーオフ1回目、20歳長野が第1打を大きく右に曲げてボギーをたたく中、冷静に第1打をフェアウェーに置き、2打目でピンに寄せて楽々パーを取った。

最終日は2番から3連続バーディーでスコアを伸ばした。この日の前半を終えた時点で通算21アンダーとし、最終組の長野と首位を並走した。後半入っても10番パー4、12番パー4、13番パー4とバーディーを獲得。14番パー4でパットを外して長野に再び並ばれた。その後、スコアを伸ばした長野を追いかける形となったが、16番パー5でバーディーを獲得して再び首位に並んだ。勝負は24歳年下の長野とのプレーオフに持ち込まれたが、選手会主催大会で、選手会長の意地を示した。