首位と7打差の13位から出た中島啓太(22=フリー)は、6バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算13アンダーの275で8位まで順位を上げてフィニッシュした。

2番でバーディーを先行させて迎えた5番パー5。アゲンストの風が吹く中、低いフェードを放つつもりが、逆玉の低いフックが出てOB。ダブルボギーとした。

それでも、中島は崩れなかった。「もったいなかったですけど、戻して伸ばせる自信があったので焦らなかった」。気持ちを切り替え、8番でバーディー。後半も10、11、15番でバーディー。最終18番もバーディーで締めくくった。

先週のANAオープンを欠場。体のコンディションは良かったが、距離感やパターのタッチの感覚がやや鈍り、初日から出遅れた。現在、賞金ランキング1位。途中からは2位の金谷拓実の存在を頭の片隅に置きながらラウンドした。「一緒に回ってないけど優勝争いしてるつもりで。金谷さんの順位より上に行けるよう頑張った」。尻上がりに調子を上げ、目標のトップ10に滑り込み4日間を終えた。

今後は2週後のACN選手権を欠場し、賞金ランク1位を目指す戦いに備える。「そこは意識しますね。まだ何百ホールも残ってますけど、しっかりと自分の決めた試合に集中して活躍したい」と語った。