米大リーグのドジャース大谷翔平と同じく、新婚の柏原明日架(28=富士通)が、結婚後初戦で幸先よく予選を通過した。バーディー、ボギーともになしと、全18ホールをパーで回り、通算1アンダー、143。順位を1つ上げて18位につけた。ツアー通算2勝ながら、近年は苦しみ、今季は前半戦の出場権しか確保できていない。それでも開幕戦直前に結婚を発表、けがからの復活を目指す大谷を自身と照らし合わせ、活力を得た様子を見せていた。

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今後の円満な夫婦生活を予言するかのようなラウンドだった。柏原は出だしの1番パー4で、ティーショットをフェアウエー中央をとらえて順調に滑り出し。だが第2打は逆風が吹いてグリーンをとらえられなかった。それでも残り20ヤードのアプローチを30センチにピタリとつけて“お先”のパー。2番パー4では第2打が、ラフとカラーの境目で同組の三ケ島のボールと密着するハプニングもあった。順調、逆風、密着…。それでも必ずパーでまとめた。

今大会開幕3日前の2月26日に、自身のインスタグラムで結婚したことを発表した。この日のラウンド後には「誕生日が1月末なので、シーズン中に『おめでとう』と言ってもらったのは優勝した19年以来」と、笑って話した。婚姻届提出は1月とも明かした。

開幕戦を控えてインスタグラムでの結婚発表は、前日2月29日の大谷も同じパターンだ。柏原は「立場が全然ちがうので」と謙遜しつつ「年齢も近い。大谷選手はけがをしたタイミングで、私は調子が悪かった中で結婚。プライベートで安心できる、心のよりどころは支えになると思う」と、復活を目指す中で結婚する意味の大きさを語った。

実は大谷の最新情報を入手しており「相手は日本人です」と話して笑ったり、発表した理由を「皆さんがうるさいので」と、冗談めかして大谷の言葉などを随所で用いたり、近年の不調とは裏腹に明るかった。22年にシード権を失い、昨年は年間54位で今季は前半戦の出場権までしか得ていない。一般男性の夫は「ゴルフはしない」というが「試合が始まると自分のことが見えなくなる。気付かなかったことをアドバイスしてくれる」と感謝。名パートナーを得て、復活優勝が近づいてきたことを実感した様子だった。【高田文太】

◆柏原明日架(かしわばら・あすか)1996年(平8)1月30日、宮崎市生まれ。7歳からゴルフを始め、東大宮中3年の10年日本女子アマ準優勝。宮崎・日章学園高2年の12年に16歳以下の世界一を決めるジュニアオープン(英国)優勝。14年7月にプロテスト合格。15年から22年まで7シーズン連続(20-21年はコロナ禍で統合シーズン)でシード権獲得。19年にミヤギテレビ杯ダンロップ女子、マスターズGCレディースでツアー2勝。23年は年間54位。50位までのシード権には届かなかったが今季前半戦の出場権を得た。171センチ、63キロ。