昨季日本男子ツアー賞金王の中島啓太(23=フリー)が5バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算17アンダーの271で欧州ツアー初優勝を飾った。日本勢では青木功、松山英樹、久常涼、星野陸也に続く5人目となった。

 第1、2ラウンド(R)で65の好スコアをマーク。第3Rも68を出して、2位に4打差をつけた。最終Rは初優勝の重圧に苦しみ、1オーバーとなったが、4打差のまま初の頂点に立った。インタビュアーとは英語で対応し「アメージング(最高の気分)。後半のバックナインは緊張して思うようなゴルフはできなかったが、納得のショットをいくつか打つことができた」と話した。

昨季、国内男子ツアーの賞金王を獲得した25歳は今季から海外を目指した。米ツアーの出場権こそ逃したが、国内男子の賞金ランキング3位までに与えられた欧州ツアー参入権を行使し、主戦場にした。

理想のアスリート像は大谷翔平。オフには「今の小学生で知らない人はいない。違う競技の選手も知っているようなアスリートが一番かっこいい」と目標に掲げ「ゴルファーである前に、1人のアスリートとして挑戦を続けていきたいです」と決意を固めて欧州に向かった。

初戦となった1月のラスアルハイマ選手権では4位に入った。そして参戦6戦目で初優勝し、その実力を証明した。