女子プロゴルファーの安田祐香(23=NEC)が9ホールで行われた最終ラウンド(R)を4バーディー、2ボギーの34で回り、通算9アンダー99、プロ5年目で悲願のツアー初優勝を飾った。
優勝を決めた瞬間、涙はなく、仲間からの祝福も淡々と受けとめたように見えた。優勝スピーチでも「初めて優勝して、この大会で優勝したかった。優勝争いして優勝できると思っていなかった。心の準備できなかったが、最後までいい戦いができて自信になった」と喜びをかみしめるように淡々と話した。
悪天候で27ホールに短縮された異例の大会だったが、初優勝までの道のりは険しかった。単独首位で迎える初めての最終R。雨のため、9ホールのみとなったが、残り4ホールの時点で、またも悪天候で1時間半の中断。再開直後の15番では1メートルのパーパットを外してボギー。後続に2打差と迫られる。またも嫌なムードに包まれた。
アマチュア時代は、2017年の日本女子アマチュア選手権を、16歳で制するなど、00年度生まれ「ミレニアム世代」の筆頭格として、プロでの活躍を期待された。だが前週までプロでの最高成績は、昨季2度と今季1度、計3度の2位止まり。同世代の古江彩佳、西村優菜、吉田優利が国内ツアーで優勝を重ね、現在はそろって主戦場を米ツアーに移した。
ライバルに追い抜かれたが、下を向くことはなかった。この日、唯一のピンチで精神面の成長を見せる。ボギーをたたいた直後の16番パー4。第2打をピンそば1メートルにつけてバーディーを奪い返す。続く17番も連続バーディーで残り1ホールで後続に4打差として優勝を引き寄せた。苦しんで手にした優勝。やっと大きな壁を乗り越えたことで、今後優勝を重ねていきそうだ。
前日の第2ラウンドが中止。36ホールでの競技成立を目指していたが、この日も悪天候のため競技は27ホールに短縮され、最終ラウンドはインコースの9ホールで行われた。セカンドカットも実施され、第1ラウンド終了時点の30位タイまでの37人で決勝ラウンドに臨んだ。

