日本ツアーが主戦場の桑木志帆(23=大和ハウス工業)が、日本女子7人目の海外メジャー制覇(ツアー初優勝)の偉業を達成した。3打差の2位から出て、最後は通算5アンダーで並んだエスター・ヘンゼライト(27=ドイツ)とのプレーオフを2ホール目で制した。

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桑木が岡山理大付の高校2年だった2019年、16歳の夏、同じ岡山市出身で4学年上の渋野日向子が全英女子オープンに、メジャー初出場で優勝という世界的快挙を成し遂げた。「日向子ちゃんが勝った。すげえなと思った」と衝撃を受けた。

その2年後、倉敷芸術科学大1年時の21年6月にプロテストに合格。佐久間朱莉が1位で、桑木はギリギリの20位合格。自分の立ち位置を認識した上で「世界、日本で活躍できるプロゴルファーになる。目標は渋野プロ」と公言した。

渋野の優勝から7年、桑木は昨年は予選落ちした舞台に立ち、先輩の経歴からは3年遅れ、メジャー7試合目の挑戦で夢をかなえた。

大先輩が英国で付けられた愛称「スマイリングシンデレラ」とは少し違う、桑木の自然体の笑顔やえくぼ、八重歯が印象的だった。

日本では通算5勝の実力と、金色の髪や独自のファッションが特長。社交的な性格も魅力だ。その中に宿る心は実に堅実だ。

昨年は米女子ツアーの今季出場権を懸けた選考会へのエントリーも真剣に考えたが、「今行ったところで、っていう感じです。もうちょっと安定して強くなりたい」と、寸前で思いとどまった。

桑木が描いた人生設計は「2026年に日本で年間女王になり、(27年に)米国へ行きたい」だった。日本では現在、年間女王へ1位の座を守る。

これで予選会を経由せず、米女子ツアーへの登録も可能になった。この先に描く桑木の次の夢へ、英国が新たな出発点になった。

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